おばあちゃんメソッド
現代のビジネスパーソンは様々なストレスにさらされているため、プレッシャーに押されキツイとき、気持ちが落ちること、投げ出してしまいたくなるとき、いろいろなつらい局面があると思います。
40代としては、時々相談を受けることもあるので、そのときにはためになることをアドバイスしようと思って話してはいますが、果たして本当に彼らの気持ちを楽にできているかはわかりません。
ただ、自分の中ではそういうつらい局面に立ったとき、おばあちゃんのことを思い出すと気が楽になります。
おばあちゃん。
それは自分自身がおかれている会社や仕事という環境とはまったく別の次元に位置する存在。自分が仕事でわたわたしているとき、悩んでいるとき、「おばあちゃんはいま何をしているだろうか?」と考えてみます。
家の裏庭の菜園でトマトの世話をしているおばあちゃん。
昼下がりに時代劇をみているおばあちゃん。
えんどう豆の皮をむくおばあちゃん。
日本文化センターの通販の商品を申し込むおばあちゃん。
近所のおばあちゃんとたのしそうに立ち話をするおばあちゃん。
孫にプレゼントする着物を選ぶおばあちゃん。
こんな情景を思い浮かべていると、自分の置かれている状況が広い世界のほんの微小な一部分であることが再認識できます。自分が仕事に失敗したとしても、おばあちゃんの暮らしには一切影響はありません。巨視的にみればそんなものなので、少し気持ちが楽になります。
そして、そんな自分の悩みをおばあちゃんに相談してみたところを想像してみます。おばあちゃんには仕事の中身はわからないかもしれませんが、きっと、「大変だね、無理しないでね。」と言ってくれるでしょう。
おばあちゃんがご不在であれば、近い存在(親しい関係だがまったく違う環境に存在する人物)で置き換えて考えてみると良いと思います。また、おばあちゃんがお亡くなりになっていても、頭の中で考えるだけですので同じことができます。
この「おばあちゃんメソッド」は、何人かに話したことはありますが、照れもあり、冗談ぽく話したような気がします。でも、自分としてはかなり有効な方法でしたので、参考になれば幸いです。
・・・ちょうど15分ですので終わります。(ま)