メアリー・ルー・ロードさんの娘 お母さんと同じ歌声
ま:makito
今週、グランジ界で結構話題になっていたニュースがあるんですが、ミカミくんは知らなかったようで。
み:mikami
知らなかったですね。そもそもグランジ界って言うのがあるんですか?この2018年に。
ま:
まあ、僕の言うグランジ界は、Twitter上のグランジ好きの人たちの動きっていうだけですんで、あるかないかでいうと・・・、ないのかもしれませんね。
み:
まあまあでも、そういう世界の動きには追いついていかないと駄目ですからね。
ま:
そうなんですけど、ネタがどうしても懐古主義的な内容になってしまうんですけどね。
み:
そんななか新しい風が、という話ですね。
ま:
そうなんです。メアリー・ルー・ロードさんの娘さんの話なんですが。
み:
娘さんがデビューしたっていう話ですか?
ま:
いや、デビューしてたらしいんですよ、僕らが知らなかっただけで。Annabelle Lord-Pateyさんという名前で、CDも出していいるんですけど。今週、お母さんであるメアリー・ルー・ロードが、Facebookで『娘がこんな感じで弾き語りしてます』っていうほほえましい投稿をしたんですね。動画つきで。それが世界中のグランジ仲間の間で拡散された、っていう話ですね。
My awesome kid Annabelle Lord-Patey busking in Salem on Christopher Columbus day. Neil Young (Pocahontas), Guided by Voices (game o' pricks), Beatles (Happy just to dance with you) Neil Young (Powderfinger)….etc. <3 She'll be back out next Saturday and Sunday in between her studies at Lesley…..Hope to see some you. Outside Pamplemousse Salem :)Aurora borealisThe icy sky at nightPaddles cut the waterIn a long and hurried flightFrom the white manto the fields of greenAnd the homelandwe've never seen.
Mary Lou Lordさんの投稿 2018年10月8日月曜日
み:
それはあったかくていい話ですね。
ま:
発信は海外なんですが、それを見つけた日本のグランジ好きも盛り上がって。僕も、どれどれと思って見てみたんですが、まずもう見た目が完全にあのお母さんのアルバムのジャケットそのまま。
み:
ああ、あのギターにトラみたいなステッカーが貼ってあるジャケットの。
ま:
そうです。あれと同じような格好をした娘さんがですね、弾き語りを始めて、声はどんな感じなんだろうなと思って聴いていたら、もう、歌いだした瞬間にお母さん。お母さんそのもの。
み:
(笑)いや、いい話ですね。
見ましたけど、なんかもうすべてがお母さんですね。
ま:
そう、すべてがお母さん。感動しましたね。上手ですし。
み:
メアリー・ルー・ロードといえば、我々のなかではやっぱりあれですね、カート・コバーンの・・・
ま:
そう、カート・コバーンの“元カノ”。
み:
でも、いいんですよねメアリー・ルー・ロード。元カノうんぬんは置いといて。
ま:
そうなんですよ。1stアルバムなんか、最高ですよね。あんないい曲ばっかりのアルバムもなかなかないですよ。
み:
そうそう。『Some Jingle Jangle Morning』とか。
ま:
いいですね。あの、僕らのにとってメアリー・ルー・ロードの作品って言うのは、立ち位置的にスマパンのジェームス・イハのソロアルバムと同じところにある気がするんです。
み:
ああー、わかる。イハのソロも、こんなにいい曲ばっかりなのかって、びっくりしましたもんね。
ま:
そう、関係性はぜんぜん違うんですけど、メアリー・ルー・ロードについては、アルバムを聴く前、カートの元カノといっても音楽的にはそんなに期待していたわけではないんですけど、ちょっと聴いてみようかと思って聴いてみたらメチャクチャよかったという。
み:
そうですね。
ま:
ジェームス・イハに関しては、『スマパンは好きだけど、ギターの人が出すソロアルバムってだいたい大したこと・・・』と思って聴いてみたら、これもまたメチャクチャよかったという。
み:
あれは良かったですね。いまだに聴きますもん。スマパンではギラギラの派手な感じのギターを弾いているイハが、こんな美しい曲を…、っていう。
ま:
そうそう。
では、メアリー・ルー・ロードのプロフィールをちょっと紐解いてみるとですね・・・
ボストンでバスキング生活を送っていたところに、オリンピアの老舗インディーレーベルKILL ROCK STARSの目に留まり、 93年にSome Jingle Jangle morningでデビュー。
み:
あー、いきなりKILL ROCK STARSの目に留まるわけですね。
ま:
そうなんです。
ELLIOTT SMITHとともに作曲したり、ツアーを廻ったりと親交があった。
また、一時カート・コバーン (NIRVANA)のガールフレンドだった頃もあったとか。
み:
なるほど。
ま:
で、この娘さんがすごく良くて、グランジ界が少しほっこりした一週間でしたっていうお話でした。
み:
マジで、今知らなかったら気づかない話題でしたね。これは。
ま:
そうでしょう。このPodcastやっててよかったですね。
(了)
収録エピソード
【049_lights are changing】の 00:02:10 あたりで話している内容です。
