ま:makito
なんとなく Amazonプライムでジム・キャリーの過去の映画を見てたらですね、むっちゃ面白かったんですよ。
み:mikami
それは、、わかります。
ま:
ジム・キャリーっていうと、「ケーブルガイ」とか「マスク」とかも有名ですけど、僕見たことなかったんでですが、有名な「トゥルーマン・ショー」という映画がありまして。これはまあSFの枠組みに入る映画だと思うんですが、今こそ見る映画だなっと思うんですね。
内容話しちゃいますけど、トゥルーマンっていう30代ぐらいの男性が主人公で、彼は毎日the アメリカの中堅サラリーマンっていう日常を過ごしてるわけですね。奥さんもいて、アメリカンな住宅地で周りの人とも仲良しで、普通の生活をしてるっていう設定なんですけど。それが全部作られた世界なんですね。テレビ局によって。テレビで一人の人間の人生を誕生からずっと生放送するって企画をやってるんです。
み:
めちゃくちゃ面白そうな話ですね。
ま:
そうなんです。しかもその町はドーム状になってて、そのドームの天井には空の映像が映されていて外界と断絶されているんです。彼にとってはそこが世界のすべてで、学校もあり、会社もあり、その他にいっぱい人が生きてるんですけど、それ全員役者なんです。奥さんも役者、奥さんとの出会いも全部作られたもの。
み:
怖い話だこれは。
ま:
親友もいるんですけど、ちっちゃい頃から役者。もう全世界の人が役者。そして、テレビ番組なんで色々と演出をするんですね、彼の人生を。この女の子と出会って、こういうデートをして、パーティーでこんなことがあって別れた、とか。そういうのを見て全世界の視聴者は楽しんでるわけなんです。
だけど、だんだんトゥルーマンも「ちょっとおかしいな・・」って気づいてきて、徐々にほころびびが出てきて、最後に・・・、みたいな話なんですけど。 これ、今だからこそ見るべきだなーと思って。感動しますよちょっと。
み:
最後はなんか仕返しをするとかなんですか?
ま:
いや、いいやつなんですよトゥルーマンは。だから仕返しっていう方向性じゃないんですけど、すごくいい結末。
み:
それはいいですね。見てみます。
ま:
ぜひ。超面白かったですよ。
あと、ジム・キャリーで言うと、最近の映画で「イエスマン」っていうのがあって。それも Amazonプライムで見れるですけど、ジム・キャリーがいい感じに年を取っていて、彼はコメディアンだから面白い顔したりするんですけど、黙って普通に役者やってたらすごくかっこいいんですよ。ケビン・ベーコンとかにも近いような渋い雰囲気の。
で、「イエスマン」でも保険会社の中堅社員みたいな役どころなんですが、あんまり仕事のうだつが上がらなくて、最近奥さんとも別れて。あと、いろんな友達の誘いをめんどくさがって断ったりとか、仕事で上司から「難しいけどやってくれないか」って頼まれても簡単に断っちゃったり。ちょっと性格に難ありなんですね。
み:
なるほど。
ま:
一歩踏み出せないと言うか、そんな性格。で、ある日 昔の友達に強引に誘われて嫌々ながら自己啓発セミナーに行くんですが、そこが「人生のどんな局面でも選択肢にはイエスって答えろ」という教えの自己啓発セミナーなんですね。 無茶な話ではありますが、ちょっと思うところがあって、言われたとおりにやってみる。いままで断ってた飲みの誘いを受けたり、隣のおばあちゃんに頼まれた雑用とか。全部「YES」でやってみると、いろいろなことが好転していく、っていう話です。
み:
いい話ですね。
ま:
あと、この映画のヒロインの女の子がすごくいい感じで。ベスパっぽいスクーターにのっていて、むちゃくちゃエキセントリックなインディーバンドをやっているというキャラなんです。
み:
ああ、僕らが好きになる感じの。
ま:
そうそう、それだけでも見る価値があります。
ジム・キャリーというと、ちょっとメジャー感がありすぎて若い頃はあまり見てなくて。若い頃は僕らもおしゃれな映画見なきゃいけないじゃないですか。やっぱり、ガス・ヴァン・サント作品とか、「KIDS」とか「トレインスポッティング」とか、そういうものを。
み:
そうですね、いわゆるこうなんか、ザ・ハリウッド映画みたいなものや、勧善懲悪みたいなものはんとなく避ける、っていう時期はありますよね。
ま:
それはちょっともったいないことでよすね。いまさらでも間に合うので、是非見てみてほしいです、ジム・キャリー。
(了)
収録エピソード
【#043 ”let’s say yes to everything”】の 00:22:40 あたりで話している内容です。
