踊る文化のないロックキッズ
ま:makito
いきなりですが、僕ら、いわゆる「クラブ」に誘われても、どうしていいか分からないでしょ?
み:mikami
うーん、、、断りますね。
ま:
まあそうですね(笑)
み:
行かないですね。
ま:
まあその選択肢もあるんですが、まかり間違って行っちゃった場合に、『踊る』っていう文化がないじゃないですか。ロックキッズには。
み:
ないです。
ま:
そう。それを改めて痛感したっていう話なんですが。
み:
なにかあったんですか?
ま:
先日、うちに奥さんのママ友が子連れで遊びに来たんですよ。その方はすごい若くて、バイリンガルで、英会話の先生をやって。海外とかもバリバリ行ってて、英語ペラペラなんですね。
み:
へー。
ま:
以前から仲良くしてもらってて良く話すんですけど、そのたびにテイラー・スイフトとかの話題で超盛り上がったりしていて。お互いに洋楽好きなんで。
だから、遊びに来てくれた時は、僕がいろいろ曲をかけてたんですね。テイラーとかブルーノ・マーズとか。そしたら彼女、すぐ踊り出すんです。『Yeah!』って。これは外国のノリ、クラブのノリだなーって思って。
み:
なるほど。
ま:
そしたらだいたい、『一緒に踊ろうよ!』みないな流れになって。僕、踊る文化が無いんですけど、そう言われたら踊らないわけにはいかないんで。頑張りはするんですけど、さあ踊ろうぜ、って言われたときに、どのように体を動かしたらいいのか分からないんです。
み:
たしかになあ。
ま:
ロック出身なもんで。
ロックのノリ方っていうのは、まあ、ライブハウスであれば、その場でジャンプする、頭を振る、、、、、
み:
ぐらい。
ま:
ぐらい(笑)。
だから体全身を使って踊るってことは無いんですけど、僕らのよく知らないクラブカルチャーでは、みんななんかいい感じで踊るじゃないですか。あれって、なにか決まりがあるのかなって思いませんでした?
み:
あー、まあそうですね。みんななんとなくサマになってますもんね。
ま:
みんなこれどこで覚えたのかなって。
み:
うん。
ま:
っていうだけの話なんですけど。
み:
(笑)
まあ、これはちょっと深いですね。ロックってそもそも踊るものとして生まれた側面もあるわけですけど、僕らの聴いてきたロックは、少なくとも踊らなかったですね。なんなら正座して聞く感じでしたよね。
ま:
そうですね。
み:
たしかにこれは、由々しき問題かもしれませんね。踊れないより踊れた方がいい気もするし。
ま:
今後は必要なスキルだと思いますよ。さあ踊ろうぜ!って言われたとき、どうしたらいいか分かんないっていうのはカッコ良くないですよ。
み:
でもどうでしょう、クラブ系の音楽はやっぱりクラブというハコがあってのものじゃないですか。対してロックは、家で聴けるし。家でふつう踊らないですもんね。
ま:
まあ、ギター弾くマネぐらいはしますけどね。
み:
それが原点ですよね。
ま:
そう。それやってるときに急におばあちゃんが部屋に入ってくるとかね。
み:
そうそう(笑)
まあ、踊る文化が無いっていうのが悪いワケではないですけどね。
ま:
そうなんですけどね。ちょっとこれから先考えていかなければならないテーマではありますね。
み:
あと、カラオケも苦手ですね。
ま:
そう!ロックキッズはカラオケも苦手なんですよ。
み:
ほんと辛いですよね。
ま:
僕も若いときは、行っても全然歌わなくて、「みんなの聴いてるからいいよ」って感じだったんですけど、大人になってある時、安全地帯がすごく上手に歌えることに気づいたんですよ。
み:
(笑)
ま:
なぜ歌えるかというと、僕が小学生ぐらいの時に母親が車でいっつも聴いてたんですね。安全地帯を。で、ある日ふとカラオケで歌ってみたところ、キーも合うし、結構うまく歌えるもんだから喝采を浴びたんですよ。
み:
気持ちいいですねそれは。
ま:
そうなんです。で、そうなったときから「あ、そういうのを歌えばいいのか」と気付いて。「オカンが聴いてたのを歌えばウケるのか!」と。田原俊彦とか。
み:
そういうもんですか(笑)
ま:
そう、そこから結構カラオケ大丈夫になったんです。
み:
そう考えればいいのか。
ま:
ミカミくんのお母さん、何聴いてました?
み:
え、何聴いてたかな・・・。あ、カーペンターズ。
ま:
いいじゃないですか。カーペンターズ歌えばいいんですよ。
み:
そう、、なのかなあ。
(end)
収録エピソード
【#020 ”is this the modern age”】の 00:22:50 あたりで話している内容です。
