ま:makito
これは日常であったちょっと切ない話からアイデアが浮かんだやつなんですけど、今週アタマ、朝の通勤の山手線で並んでて電車が到着したときに、なんか電車の中が光ってたんですよ。一部が。
強めの光が電車内から漏れてきたんで、なんでかなと思ってよく見たら、つり革につかまって iPhone をカチャカチャしてる男性がですね、あの iPhone の懐中電灯機能があるじゃないですか、結構すごいライト。あれが間違ってONになっちゃったまま気づいてない状態だったんですよ。本人はニュースとか見てるみたいでぜんぜん気づいてなくて。すごい天気のいい日だったから分かんなかったのかもしれないですけどね。
すごい光ってるなーっ、て思いながら電車に乗って。でもちょっと離れてたんで教えてあげることもできなかったんですが、気になって気になってそっちのほう見てたんですよ。そしたら、当然ながらその男性の目の前に座ってる人がいて、その人がものすごい眩しそうなんですね。笑っちゃいけないんだけどすごい面白いじゃないですかその光景。
ちょっとこれどうなるんだろうと思って、目が離せなかったんですけど。前に座ってる人は当然気づいてるんですが、言えないんですね。気持ちはわかるんですけど。
み:mikami
でも、けっこうあれ眩しいですよね。
ま:
すごい眩しい。光量すごいから。その人はうつむいて何とかやり過ごそうとしてたんですね。目をつぶって。まあ、そういう選択もありだなと思って見てたんですけど。で、ちょっとしたらその若者がiPhone をポケットにしまったんですよ。だからそこで一旦解決したんですけど。ポケットの中では光ってんだろうなと思いながらも。
み:
あれ電池も食いますよね。
ま:
そうなんですよ。その後ちょっと経過を観察してなかったんですけど、きっとそれで一件落着だったんだと思うんですが。そこでね、ふと、あの状況を解決するための方法って声かける以外になんかあるかなと思ったんですよね。
み:
あー、ちょっとスマートにやりたいですもんね。
ま:
そうなんですよね。なんとなく誰も注意できないんで。本当に前の人が照らされてる光景がちょっと辛くてですね。それで僕、「これ何かに似てる・・・」って思って。
高速道路走ってる時にトンネル入ったらライトつけるじゃないですか。最近の車って自動だったりしますけど。で、トンネル開けても消すの忘れてライトつけたままにしてることあるでしょう?すると、対向車が教えてくれる時がありますよね。パッシングで。それで「ああ、ライト点いたままかな?」と思うでしょう?
み:
ああ、パッシングですね。
ま:
だから、僕がもし今回の座ってる側の立場だったら、パッシングしようと思って。そしたら気付くんじゃないかなと。それが一番、声かけないとしたらいい方法かなと思って。
み:
声かけないとしたらね(笑)。
ま:
現代人ってやっぱ声かけるのがなかなか難しいのはよくわかるんですよね。だからパッシングがいいんじゃないかな。
み:
でもそんな奴いたらヤバイでしょうね。まず光ってる人がいて、それを見た人がパシパシやるわけですよね。
ま:
そうです。パッシングで。
み:
すごい光景だな。。。
ま:
パッシングって気づいた人が親切心で教えてあげることなんで、目の前に座ってる人がもしそれができなかったとしてもですね、周りの誰もが助けることができるんですよね。
み:
そういうことですよね。
それで「あ、オレか」ってなる。
ま:
そうそう。パッシングを経験したことがある人だったらすぐ頭に浮かぶと思うんです。「あ、オレ光ってる?」みたいな。
み:
たしかに。いや、、わかるかな(笑)。
「なんだコイツ」って思うんじゃないかな。盗撮されたとか。
ま:
ああ、余計なトラブルになるかな・・・。
み:
でもこれは素敵な話ですね。なんとかしてあげたいですもんね。
ま:
スマートにね。
み:
スマートフォンだけに。
ま:
そう(笑)
み:
同様の問題で、社会の窓開いてる人とかも声かけたら恥かかせるかなって思いますし。
ま:
じゃあ、そん時もパッシングしましょうか?
み:
パッシング(笑)
ま:
そう。
み:
ドライブしててパッシングされて、ライトじゃない時って、「検問やってるよ」とか教えてくれることありますね。あと、車の見えないところ壊れてる時とかね。「なんかあるんだな」って思わせてくれるわけですよね。
直接言えない現代人にとってスマホのパッシングってのは、流行るかも知れないですね。
ま:
そうですね。いま、ちょっと実験してみたんですけど、いい感じにパッシングっぽくなるのかなって。iPhone でメニュー画面下から出して、懐中電灯マークあるでしょ。これ、連打したらスゴいパッシングぽくなりますこれ。
み:
ほんとですか?ちょっとやってみますね。
あ、、、ほんとだ(笑)。結構これ明るいなー。これはパッシングですね。
ま:
根付かないかな、これ。
み:
たとえば、女性が痴漢にあってるときとか、パッシングできるといいかも。
ま:
それはすごいな。これすごいアイデアですね。同じこと考えてる人いないかな。ちょっと検索してみましょう。
み:
いないですね。
ま:
いない。グーグルで出てこないですよ。
み:
ほんとだ。「スマホパッシング」。ないですね。
あと、警報アプリみたいな感じで、スマホパッシングアプリとかないですかね。
ま:
なさそうですね。
ミカミくん、これ、スマホアプリ作った方がいいですよ。急いで。
み:
これはいくかも。こういう、日本の文化と抱き合わせのもの、こういうのを流行らせたら、死ぬ前に「あれは俺がやった」って言えますよね。これ確実に。「教えてあげたいのに教えられない」そういう気持ちがなかったら生まれないアイデアですね。これはすごいな。
ま:
僕、約40年間生きてきてやっと人の役に立てるかもしれない。
み:
いや、役に立ってるでしょうほかのことでも(笑)。
(end)
#031 ”smart passing phone” 00:27:40ごろ
