#005 ”syndrome nation”

story

運動不足な30代後半にありがちな腰痛に悩まされる新中野の二人組。今回は、ブックオフ新中野店の今後、90’sUKロックのNo1イケメンことクーラ・シェイカー、田舎のロックキッズのための寓話『ロッキンオン・シンドローム』、ミリタリー古着との戦い、などなど盛りだくさんで少し長めに話しこんでいます。

cast

・makitoくん

・mikamiくん

talking about…

■ポッドキャストは未来への贈り物

■ブックオフ新中野店 70%オフへ突入

■ブックオフ閉店セールにおけるドルコスト平均法によるリスク分散

■クーラ・シェイカーの1stはインド曲で試される

■『ロッキンオン・シンドローム』(朗読)

■若い頃はミリタリー古着で失敗しがち

■仕事に行き詰ったらデッドストックの文房具

■今週の「もうgoodnightしたいもの」

■娘への音楽的英才教育

keywords

ドルコスト平均法

Kula Shaker(クーラ・シェイカー)

Sonic Youth(ソニックユース)

Smith(文房具店)

La’s(ラーズ)

参考資料

<クーラ・シェイカー>

ベスト1曲目賞を受賞の”Kula Shaker – Hey Dude”

試されるインド曲、”Kula Shaker – Govinda”
日本のティーンエイジ・ロックキッズには厳しいハードル。

<私小説『ロッキンオン・シンドローム』>

田舎の中高生が最新の海外ロック事情を知るためのテキストが Rockin’on しか存在しなかった時代がある。

少年たちは Rockin’on に紹介されているミュージシャンたちを一生懸命理解しようとする。
しかし、直前までB’zにしか触れていなかった少年たちは、時として高い壁に激突することになる。

NIRVANAなら、まだ大丈夫だろう。OASISも問題ない。
親しみやすいメロディーとかっこいいフロントマンがいるからだ。

しかし、問題は SONIC YOUTH だ。
文句なしにかっこいいバンド名、NIRVANAも尊敬するという。
CDのジャケットもモダンだ。
早速少年たちは彼らの最新のCDを田舎のレコードショップで苦労して手に入れる。
これには想像を絶する努力が必要である。

しかし、奇しくもタイミングが悪くその最新CDは、 実験的音楽要素の強い SONIC YOUTH がさらに実験色を強めていた時期のアルバム、『Experimental Jet Set, Trash & No Star』 であった。

少年は期待に胸を膨らませ、CDを聴くが、一曲目からさっぱり分からない。
いやいや、と思って2曲目を聴くが、まだ分からない。
曲を次々とスキップするが、なにも理解できないまま全14曲が終了する。

少年は、このとき自分を責める。
Rockin’on に掲載されていたのだから都会で大人気のバンドに決まっている。
理解できないのは自分が悪いのだ。
自分の感性がまだまだモダンでないのだ。

この現象を、『ロッキンオン・シンドローム』と呼ぶ。

少年達はその後も、Rockin’onでさまざまなバンドが紹介されるたびに、同じ苦しみを繰り返し、大人になっていく。
数年を経たころ、彼らはもう自分を責めることをしなくなる。
都会に出て、世間を知り、自分が思っている以上に人々の趣向が多様であることに気付く。

そうして、ふと、若かった自分を思い出し、
『Experimental Jet Set, Trash & No Star』
を取り出し、聴いてみる。

すこしの驚きを感じる。
一曲目、”Winner’s Blues” が意外なほど心に染み込むことに。
そしてタバコをくゆらせながら、自分は勝利者だろうか、と微笑む。

<Sonic Youth – Experimental Jet Set, Trash and No Star>

文句なしにカッコいいジャケット、そして試される実験的な曲たち。

<The La’s – There She Goes>

娘には毎週これを聴かせています。

<デッドストック文房具>

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