今回紹介する本
・『屍者の帝国』伊藤計劃 円城塔
・『読書のたのしみ』岩波文庫編集部
・『沈黙入門』小池 龍之介
・『ジェネレーションX―加速された文化のための物語たち』ダグラス クープランド
・『沈黙の春』レイチェル カーソン
”本を紹介したいんだけど、どんどん積まれていく一方なので、読んでから感想を書くとだいぶん先になってしまうので、読んだときでなく、買ったときに『買った理由』を紹介する” というコーナーです。
『屍者の帝国』伊藤計劃 円城塔
屍者復活の技術が全欧に普及した十九世紀末、医学生ワトソンは大英帝国の諜報員となり、アフガニスタンに潜入。その奥地で彼を待ち受けていた屍者の国の王カラマーゾフより渾身の依頼を受け、「ヴィクターの手記」と最初の屍者ザ・ワンを追い求めて世界を駆ける―伊藤計劃の未完の絶筆を円城塔が完成させた奇蹟の超大作。
『読書のたのしみ』岩波文庫編集部
たのしいことは人に伝えたくなります.しかし時には迷惑.親友が,『吾輩は猫である』をすすめてくれるのを,「日本で笑える本なんか評価されないんだぞ.それも夏目漱石といったら教科書にも載るような純ブンガクだぞ」と坂田靖子さんは悩みます.著名な学者・作家らが体験を綴る,読書のたのしみ.たのしみかたは人それぞれ.
『沈黙入門』小池 龍之介
何にもケチをつけず一日過ごしてみる。天皇陛下のようにスローに、徹底的に自己を抑えて喋る。正義で相手を論破することをやめる。むやみに「すみません」を言わない。身近で大切な人に対してこそ幻滅しておく―とめどない欲望・イライラ・不安から解放されて軽やかに生きるために、若き修行僧が日々の生活の作法を手ほどきする。
『ジェネレーションX―加速された文化のための物語たち』ダグラス クープランド
ビジネス・エリートたちの拝金主義にうんざりし、都会を逃げ出した男女三人。砂漠のバンガローで独立した暮らしを始めた彼らは、自分たちの人生の価値を発見する。20世紀の終わりの、そして新しい次の1000年の始まりの世代―ジェネレーションX。その精神的生活を完璧にとらえた、注目のカルト・ロードノベル。巷で増殖するX世代のバイブル、待望の文庫化。
『沈黙の春』レイチェル カーソン
自然を破壊し人体を蝕む化学薬品。その乱用の恐ろしさを最初に告発し、かけがえのない地球のために、生涯をかけて闘ったR・カーソン。海洋生物学者としての広い知識と洞察力に裏付けられた警告は、初版刊行から四十数年を経た今も、衝撃的である。人類は、この問題を解決する有効な手立てを、いまだに見つけ出してはいない―。歴史を変えた20世紀のベストセラー。